ファジアーノ岡山 J2 第32節 東京戦

2009 J2 第32節 ファジアーノ岡山 vs. 東京ヴェルディ
岡山県陸上競技場 桃太郎スタジアム 19時03分キックオフ
結果:3−2
得点:前半13分 河野広貴(東京)、前半15分 オウンゴ−ル(東京)
   後半26分 青木孝太(岡山)、後半34分 喜山康平(岡山)、後半43分 保坂一成(岡山)


本日は、ファジアーノ独自企画「1万人チャレンジDAY」
平日(3戦)の平均観客数が3406人と落ち込んでいるため、
観客数1万人を目標に様々な誘致活動・イベントを積極的に行い、迎えたこの試合。
残念ながら目標には届きませんでしたが、9000名を越え、今季3番目の入場者数。
この最高の舞台で、最高の結末を迎えることが出来ました。
J初の逆転勝利。しかもホーム2連勝。しかも青木孝太移籍後初ゴールが生まれ、
今期最高の盛り上がりを見せたゲームとなりました。
余りにも興奮しすぎた為、今まで撮り続けていたスコアを撮り忘れちゃいました(涙)


先発の布陣は、前節から再び4−2−3−1に戻し、前節あまり機能しなかった左MF武田に代えて妹尾を起用。
浦和レッズから期限付き移籍の左SB野田は、2戦連続スタメンで桃スタ初デビュー。



立ち上がりは東京ペース。
細かなパス回しから前線のFW大黒の飛び出しやMF河野が右サイドで仕掛けたりと得点の気配を探る展開で
第1クール(アウェイ)と同様、前半序盤に2失点を許してしまう。
1失点目は、右サイドでMF河野にドリブルされ、縦方向に守備していたものの中央へ切り込まれ、左足を豪快に振り抜かれたボールが
MF喜山の足に当たり、GK李の頭上を越え、岡山ゴールへ。
その数分後、左サイドの裏へボールが出て、中央へクロスを上げられ、これを戻りながらSB大島が足に当て、
またしてもGK李の頭上を越え、2失点目。
2点入ったため東京はペースダウンしたように見え、一方は岡山は積極性、連動性を欠いた攻撃で得点を奪えず前半は終了。
後半も立ち上がりは東京ペースだったが、後半10分に早くもこの日、最初で最後の交代カードを切った岡山。
MF妹尾に代わって、そのまま右サイドに入ったのはFW青木孝太
しかし、状況はあまり変わらず、ショートパスをつなぎFW西野がDFの間を抜け出す決定機もシュートは枠を外れ、いつもの展開が続くファジ。
だが、思いもよらない形で得点シーンが拝めたのであった。
GK李のゴールキックが最終ラインに弾かれ、それを拾ったのが岡山のMF保坂。
すぐさま左サイドのMF小林にパスし、ゴール前へクロスが上がると、それに合わせたのはFW西野の奥にいたFW青木。
Jで自身初めてというヘディングシュートが見事に決まり、やっと歓喜を挙げることが出来た岡山サポ。
東京の中盤〜最終ラインが間延びするようになり、右サイドを中心にショートパスやワンツーが繋がるようになった岡山。
MF保坂とのワンツーで右サイドを駆け上がったDF澤口が中へクロスを上げ、相手DFがクリアしたボールがMF喜山の前に転がり
冷静にゴール左隅に叩き込み、ついに同点に。
これで完全にイケイケモードに入った桃スタ。
東京は第1クールで2得点を挙げた林と永里を投入するも一度傾いた流れは変わらず、岡山サポの期待通りのシーンが。
終了間際に、FW青木がDF2人を引きつけ縦へスルーパス
これに走り込んだのがDF澤口。ゴールライン付近からマイナスのクロスを上げ、MF保坂が頭で押し込み、逆転ゴ〜〜〜〜ル。
アディショナルタイムは3分。
岡山がライン際でボールキープし、時間を稼ぎ、終了のホイッスル。


想像を遥かに越えた逆転劇と最後まで諦めないファジ戦士の成長ぶりに思わず目頭が熱くなると共に、
喉が潰れるほど歓声を上げた観戦となりました。


入場者数は9436人で、今期の入場者数10万人突破となりました。


こんな最高のゲームを体感しちゃったら、入場者数、増えるでしょうね。


移籍後初ゴールを挙げ、オーロラビジョン初登場のFW青木孝太

インタビュー前、思わず笑みがこぼれ、隠そうとするコータ。

最後に「次も絶対勝ちます」と力強い言葉で締めたコータ。
苦しい思いをし、待ちに待ったゴール。
てっきり移籍後初ゴールは左足で決めるもんだと思ったら、ま、まさかの頭でした(笑)
インタビューで「どこに当たったかわからない」と言っていたように、
顔はゴール正面に向いていませんでしたもんね(笑)
ゴールを決めた後は、つなぎ役として存在感を示してくれましたが
それまでにドリブルでゴールに向かうシーンが何度かあったので、
多少強引でもフィニッシュで終えられるようになって欲しいな。


シュート9本で3ゴール。
例え2点差になろうとも、最後まで諦めずに確実に決めさせすれば勝利出来ることを知ったファジアーノ
現状に満足することなく、貪欲に勝ちを狙って行こうぜ!!