開かれたJリーグへ 全クラブの収支公表

Jリーグは昨日21日の理事会で、来季(2004年度分)から各クラブ個別の経営状況を開示していくことの発表がありました。既にJリーグ全体の情報は開示しているが、これをクラブ単位にまで拡大した形となり、現在、プロ野球は再編騒動の真っただ中だが、Jリーグはファンに分かりやすいオープンな態勢づくりで“開かれた組織”をアピールすることになった。スポーツニッポン9月22日6時3分更新 一部引用 確かに、この時期にこんな発表しなくてもいいのに。
その具体的な内容としては、J1(16)とJ2(12)の全クラブのうち、民事再生法を適用中のヴィッセル神戸を除く27クラブの昨年度の売上高や経常利益などを規模別に分類した表を発表し、経常利益が4000万円を超えるのはJ1とJ2を合わせ14クラブで、上位5クラブは順不同でベガルタ仙台(J2)、ジュビロ磐田名古屋グランパス京都パープルサンガ(J2)、ガンバ大阪。赤字は4クラブ(クラブ名は未発表)で、前年度から7クラブ減った。ちなみに、ヴィッセル神戸に関しては、今季から楽天が経営に乗り出し、安定傾向を維持しているそうです。黒字の上位にJ2の2クラブが顔を覗かせたのは、すごいの一言。
収支公表の発端としては、1998年に横浜フリューゲルスが経営難に陥り、横浜マリノスに吸収合併される事態が発生。それを契機に当時の川淵チェアマン(現日本サッカー協会会長)が先導する形で2000年から売上高や経常利益、借入金などクラブの収支状況などの概算を開示することとなった。第3者機関である経営諮問委員会も設置して調査を義務づけていて、J規約でも健全経営の条項が盛り込まれており、Jリーグ主導で、経営の安定化を図ってきたのある。
情報開示に反対するクラブもあるそうだが、財務状況を年度ごとにさらけ出すことで、経営難を未然に防ぐことが狙いだと思うが、来季からJ1は2クラブ増え18に、ゆくゆくは1ステージ制に移行しようとしているJリーグ。100年構想をもとに運営を行っていくJリーグを見続けていきたいと思う。